パン・ド・ロデヴ(pain de Lodeve)とは直訳すると「ロデヴのパン」という意味です。
ロデヴとは、フランスの町の名前です。
だからロデヴの町のパンということですね。
ご当地パンみたいな感じでしょうか。
特徴は、粉、塩、水、パン酵母の4大原料にルヴァン種を加えて作るリーンな配合の生地ということですね。
フランスパン生地と違う点はルヴァン種を使うか使わないかだと思ってよさげです。
フランスパンは粉は灰分が低い白い小麦粉を使うことが多いですが、ロデヴはルヴァン種を加えるため灰分高めの小麦粉を使うようです。(灰分が高いと雑味が出ますがルヴァン種によりマスキングされるため)
日本では、クープドモンド(パンの世界大会)で日本代表選手がロデヴを作ったことがきっかけで、だいぶ認知度が上がりました。
ただ日本で流行っているロデヴは日本流に美味しくアレンジされているものが多く、「灰分高めの粉を使用して、ルヴァン種を使った、高加水のハード系のパン」という認識がいいのではないかと思います。
どのレシピを見ても大体バシナージュありきの配合ですしね。
ちなみに「パン・ド・ロデヴ普及委員会」というものがありまして、パン業界のビッグネームの方々が運営されてます。
こんな本も出されてます。
フランスでも有名でよく食べられているんだろうなと思っていたんですが、フランス人と一緒に働く機会があった時に、ロデヴの話をしたらその人はロデヴを知りませんでした。
ロデヴの町は知っていたんですが、パン・ド・ロデヴなんて初めて聞いたと言われました。
日本で独自の進化をしたパンて感じですかねー。

