食品衛生法では
「食品添加物とは食品の製造の過程において又は加工、もしくは保存の目的で使用するもの」
と規定されています。
つまり、添加物そのものを通常食べることはなく、材料として使用されることはないが、食品を作ったり、保存する際に食品にわざわざ添加するものを食品添加物と呼びます。
これ、塩や香辛料もあてはまるんですよね。
香辛料=食品添加物
なんかイメージしづらいですがこういうことになります。
また、平成7年に食品衛生法が改正されるまでは、天然の添加物と合成の添加物は分けて規定されていましたが、現在では天然、合成の区別なく同一に扱っています。
そして食品添加物は食品衛生法により規格基準が定められています。
食品添加物を使用した加工食品が世界的に流通するようになり、国際的に共通の規格が必要になり、FAO(国際食糧農業機構)とWHO(世界保健機構の)が合同の委員会が世界規格を作成しています。
その中で特に食品添加物についてはJECFA(合同食品添加物専門委員会)が世界的に使用されている食品添加物について規格と安全性の資料を整理し、公表しています。
公表内容は主に様々な食品添加物のADI(一日摂取許容量、人間が一生涯食べ続けても支障のない量)です。
つまり現在流通、使用されている食品添加物は安全性が世界基準で認められているもののみということです。
食品添加物を毎日、大量に摂取することは体によくありませんが、規格を守って摂取する分には問題ありません。
よく分からずに、むやみに「食品添加物」は悪と決めつける風潮はどうかと思います。
食品添加物は必要性もあり、豆腐に使用する凝固剤やアイスクリームに使用する乳化剤などが有名ところでしょうか。
食品添加物がないと、豆腐、アイスクリームといった食品が成り立ちません。
また、ADIの算出方法は、
「ラットやマウスなどの実験動物を使って毎日一定の食品添加物を食べさせ、一生食べ続けても有害な影響が見られない最大の容量」の100分の1がADIとなります。
そして実際に使われている量はこのADIよりもはるかに少ない量と言われています。
聞いた話なのでややあいまいではありますが、食品添加物が使用されている(要は普通の)クリームパンを体に食品添加物の影響が出る量を取ろうとすると、1日にクリームパンを80個80年間毎日食べ続けて、やっと影響がでるかどうかのレベルだそうです。